やりたいことをやるつもり

なんでもかんでも記録する。

ビブリオバトル原稿_茨城県地区予選(2位)

では1つ目の原稿の墓場です。

 

2018年10月に参加した、大学生全国ビブリオバトル茨城県地区予選(公式戦)を受けた時の記録です。

 

紹介した本はこちら↓

Bの戦場 さいたま新都心ブライダル課の攻防 (集英社オレンジ文庫)

Bの戦場 さいたま新都心ブライダル課の攻防 (集英社オレンジ文庫)

 

 

大学生ビブリオバトルということで、10~20代に受けそうな軽めの小説を選びました。

また、出演者がほとんど女性だと聞いていたので、女性に楽しんでもらえそうな小説です。

 

そしてそれに合わせて用意した原稿がこちら↓

皆さんの中に、自分の外見にコンプレックスがあるという人はいますか?

(反応に合わせて自信ありますねーとか、ほんとにそうですか?)

今日はそんなみなさんにおすすめの本を持ってきました。
それがこちら「Bの戦場 さいたま新都心ブライダル課の攻防」です。
このBには三つの意味があります。

1つはブライダル。結婚式を指す言葉です。
2つ目はバトル。タイトルに戦場とある通り、この本では仕事場である結婚式場を戦場として主人公たちがかけまわります。
そして3つ目は…………ブスです。

主人公の北條香澄さんはウェディングプランナーとして働いている絶世のブスです。
スタイルもよくて、服装もおしゃれで、メイクもめちゃくちゃ上手なのにブスです。
どのくらいブスかというと、初対面の人が顔を見て思わず動揺し、結婚式場で働いている凄腕美容師にもどうしようもできなかったくらいのブスです。なんなら眼科の先生にも「あなたの眼球の見た目が汚い」といわれて、顔だけじゃなくて眼球までブスだというお墨付きをもらうくらいのブスです。

見てくださいこの付箋の量!
これはブスという言葉がでてきたときに貼った付箋です。
数えてみたらたった238ページのなかで129回もブスという言葉がでてきました!

もし自分がそれだけのブスだったらどうでしょうか。
人生を悲観し、人と会いたくなくて家に閉じこもり、どんどん性格も悪くなってしまったかもしれません。
ですが主人公の香澄さんは違います。
ウェディングプランナーとしての仕事に誇りを持ち、新郎新婦のために一生懸命結婚式をプロデュースしています。自分が新婦の引き立て役のようになったとしても、「自分がブスなことで他人を勇気づけることができる。人の自信が自分の自信にもなる」と言って、人の幸せを共に喜び、人の悲しみに寄り添える、素晴らしいウェディングプランナーです。

そんな素敵な香澄さんのもとに新しい上司が赴任してくるところから物語が始まります。
その上司というのが、それはそれはイケメンで頭がよくて、仕事ができるパーフェクトな男でした。香澄さんはちょっとその上司に苦手意識があったのですが、ある帰り道、その上司が香澄さんを追いかけてきてこう言います。

「僕と結婚を前提に付き合ってもらえませんか。あなたこそが僕の探していた人です」

ここで、中身をみて好きになりましたとか、実はずーっと昔に素敵な出会いをしていました、とかなら普通の恋愛小説です。このあと、この上司はこういいます。

「香澄さんはブスです。でも、ブスこそが究極の存在、最高の女性とはブスです。あ、誤解しないでください。ブスならだれでもいいわけじゃありません。美しい内面と醜い外見を併せ持つ、そんな女性を僕は探していたんです。香澄さん、あなたこそブスの鑑、ブスの中のブスです!こんなブス見たことがない!」

まあもちろん断りますよね。何言ってんだバカ、って感じですよね。

その後上司はプチストーカーと化し、香澄さんを追いかけてはブスブス言い続けます。

そんな上司の対応に終われるなか、香澄さんは仕事でもプライベートでも次々にトラブルが舞い込みます。
果たして香澄さんはトラブルをどのように解決し、この上司をなんとかすることができるのでしょうか。
それはぜひ、自分の目で確かめてみてください。

読み終わった後は、自分のコンプレックスなんてどうでも良くなって、頑張るかぁ、と思えるようになっているはずです。

もう一度タイトルを言っておきます。
「Bの戦場 さいたま新都心ブライダル課の攻防」です。

既に5巻まで出ていて、ついに2019年に実写映画化されるそうです。

映画が公開される前に、ぜひ読んでみてください。よろしくお願いします。

 

途中で話に出てくる「ふせん」は私が事前に仕込んでおいたもので、こんな感じです。


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結果としては5人中2位。

結構自信があったので悔しかったです。

 

自分なりの反省としては、

・学生よりも教員や職員の人数が多く、男女比や年齢層が予想と外れていた

・公式のビブリオバトルで、テーマは自由だったものの、もう少し固い実用書の方が受けがよかったかも、しれない

・小説の肝だったとは言え、「ブス」を多用したのは賛否両論あると思う

 

学生や若い職員さんからはわりと好評をいただいたようで、特に「ブス付箋」はいろんな人から誉められました。

あとはオーディエンスをよく見て話していたところもポイントが高かったようです。

 

次は参加者の年齢層や男女比などをしっかり分析するか、幅広い年齢層に当たりそうな本を選びたいと思います。

 

 

どなたかがビブリオバトルに参加するときに参考にしていただければ幸いです。

あと「Bの戦場」シリーズはめちゃめちゃ面白いのでぜひ読んでください。