やりたいことをやるつもり

なんでもかんでも記録する。

コトノハさんが閉店していたらしい

2年ほど前に、「ほんのみせコトノハ」さんの選書サービスを利用した。

たしか、Twitterか何かで見たのがきっかけだったと思う。

国立市にある小さな本屋さんで、Googleフォームから本の好みや興味のあること、最近の出来事なんかを入力すると、店主さんが選書して、送ってくれる。

料金は本の代金と送料だけ、という素敵な取り組みだった。

 

当時メンタルがぐずぐずになっていた私は、何かそこから抜け出すきっかけが欲しくて、誰かに助けてほしくて、すがるような思いで入力した。

 

5/23に入力、選書終了が6/9、2週間くらいで手元へ届いた。

 

届いた本には、モノクロの、木が描かれたお洒落なブックカバーがかかっていた。

ブックカバーは、裏表紙側は本のカバーに折り込んであって、表紙側は重ねてあるだけ。表紙が見やすいのに崩れづらくて、綺麗なカバーのかけ方だった。

手書きのお手紙も入っていた。

人から手書きの手紙をもらったのは久しぶりで、私のために選んでもらった本、私のために書いてくださった手紙は少なからず私の気持ちを持ち上げてくれた。

 

入っていた本は以下の11冊。

 『バビロンⅠ -女-』 

『ぶたぶた』

 

『居酒屋ぼったくり』

空挺ドラゴンズ

たくのみ。

『忘却のサチコ』

 

『宝石商リチャード氏の謎鑑定』

『サバイバル・ウェディング』

『ただいま、ふたりの宝石箱』

『趣味で腹いっぱい』

『ミ・ト・ン』

たしかリクエストは「食欲が出る本がいい」「元気が出る本がいい」「最近手芸に興味がある」程度だったと思う。

 

これがきっかけで新しく読み始めた本もあるし、自分の「好き」を再確認した本もあるし、あまり印象に残らなかった本もある。

でも、万人に向けた選書ではなく、自分のために選書してもらった、という事実が嬉しくて楽しくて、とても幸せな読書体験だった。

 

その後、無事にメンタルが回復して、ずっとブログの下書きに入っていたこの記事を完成させてアップしようと思って、なんならもう一回選書をお願いしようと思ったら、

 

閉店していた

 

色々検索を追ってみると、どうやら2020年のどこかで閉店したようだ。

コロナの影響かもしれない。

HPも消えていた。

もっと早くに選書をお願いしていればよかった。もっとたくさんコトノハさんで本を買えばよかった。店舗にも行っておけばよかった。

 

こうやって個人経営のお店が消えていくんだな、と実感した。

 

私はこれからも本を買い続ける。たぶん一生。最近は電子書籍を買うことも多くなっていたけど、書店で本を買う体験と貢献を忘れないようにしたいと思いました。

みんなも、好きなお店があるなら、本に限らず、どんどん買い物しようね。

 

コトノハさん、あの時の私を助けてくれてありがとうございました。