2022年8月25日~9月8日に、博士論文のための現地調査(イギリス)をしたので、備忘録と、近いうちに行きたい人への参考に。
0.準備編
イギリスも経由地のスリランカも「PCR検査やワクチンパスポートを求めない」という指針になってたので、受ける必要はありませんでしたが、一応PCR検査を受けていきました。
向こうに行ってから症状が出たら何もかも無駄+なんの支援もなくつらいと思ったので……
成田空港のPCR検査会場(成田国際空港 PCRセンター)で、当日4時間後に結果が出るコースでした。学割がきいて18,000円(2022年8月24日時点)。
「もし陽性なら2時間後に電話します」と言われてどきどきしながら待ってましたが、無事に陰性の証明書をもらいました。陰性の証明書は紙で渡されるので取りに行きます。
当日2時間後に結果が出るコースもあるので、急な出発が決まった人は、渡航日の出発時刻4~5時間前に空港にいれば間に合います。
海外保険はコロナ罹患に対する保険が傷病手当に含まれてる保険を選びました。探してみるとたくさんあるので、保険料や補償内容などを比較して好きなものを選べばよいと思います。
今回はジェイアイ傷害火災保険株式会社のt@biho(たびほ)です。
傷病の「治療・救援費用」にコロナになって隔離する際のホテル費なども含まれ、最大5000万円まで補償されます(2022年8月25日時点)。
コロナの入院費だけでなく、隔離のホテル代、もし同行者がいるなら濃厚接触者になった同行者のホテル代、検査費、帰国日程変更で航空機を振り替えた際の費用などが補償に含まれるかを確認した方がよいかもしれません。
その他はコロナと変わりなく、飛行機とホテルの予約を取り、訪問先にアポをとり、パッキングして出かけました。
コロナ前と違ったのは、マスクをバッグにもスーツケースにも入れていったこと、体温計と粉末のポカリをいくつか詰めたこと、バゲージロストが増えたと聞いたので、貴重品以外にもなくなると困るようなものを手荷物に入れたことくらいです。
私は結局必要なかったけど、冷えピタとか保冷材の類を見かけなかったので、長期で行く人や体調崩しやすい人は持って行ったほうがいいかも。
1.出発編
今回はスリランカ航空でした。
成田→コロンボ→ヒースローで乗り換えをして、帰りは逆をたどります。
スリランカ航空を使ったのは初めてですがまあまあ良い感じ!
利点
・足元広め
・エアコン強め(ちょっと寒いくらいのほうが調節しやすくて助かる)
・機内食の食後に出てくるお茶がおいしい!
・機体が安定してるときは1~2時間に1回お水をもって回ってくれるので、頼みに行かなくていい
・CAさんが民族衣装で素敵
問題点
・行きも帰りも、前の座席にくっついてるタブレット?画面?がほぼ使えない(タッチに反応しない)
・機内食の当たり外れが大きい、というか辛いので苦手な人はきつい(たぶん離陸地による)
機内食は日本→スリランカとイギリス→スリランカはおいしく食べられたのですが、スリランカから離陸した便は辛い物が多くて、食べきれなかった回がありました……
行きの乗り換えは空港で12~13時間ほど待ち時間があるので、トランジットホテル(入国せずに乗り換えだけする人のホテル)を予約していました。
セレンディヴァ・トランジットホテル(Serenediva Airport Transit Colombo Hotel)がバンダラナイケ国際空港内唯一のトランジットホテルです。6時間~部屋を予約することができます。
一応空港の制限区域(入国審査しなくても動ける区域)内には、カフェ、バーガーキング、ピザハットとベンチがたくさんあるので座るところには困りません。ラウンジもいくつかあるので、使えるところがあるかチェックしておくと良さそうです。
私はラウンジ使えないので、シャワー浴びて仮眠をとるのに6時間で予約していました。
飛行機もトランジットホテルも、特にワクチンや検査のことは言われずにスルー。
2.入国編~滞在中
特にワクチンも検査もなく、無事入国。前回の渡航からパスポートをかざして顔写真を撮るタイプの入国管理で、パスポートにスタンプもらえなくて寂しい。
「記念にください」って言ってみたけど、「君はスランプなしで行けるパスポートだよ!」って滑らかに案内されたので諦めた。
飛行機内で咳き込んでる人がいたのでちょっとびびってましたが、その後体調の変化はありませんでした。
ホテルはコロナのせいで朝ごはんの提供はなし。事前に口コミを読んで知っていたので、特にトラブルにはなりませんでしたが、ホテルのHPには書いてませんでした。サービスが一部制限されてるかもしれないので、HPと口コミ(複数サイト)確認が良いと思います。
イギリスでは、バスや電車内では95%くらいマスクなし。
高齢者、旅行者はマスク付けてる人多かったです。
バスにも、公共施設にも「encourage and welcome wearing face cover」(細かい綴りとか文言が違うかも)の表示はあるけど、みんな無視してる感じ。
でも、付けてても誰も気にしてない。滞在中にかかると大変なので、私は極力つけてました。
その後、特に問題なく、体調の変化もなく、無事に過ごしました。
訪問先の図書館でも、職員さんはマスクしてたりしてなかったり。
ビニールカーテンはどこもついていました。
あと、どこもコロナの影響で出勤してる方が少ないそう。
だからと言って1週間前に予約したアーカイブの資料を「今週人足りなくて用意できなかったの!来週でもいい?」と予約日当日にメールいただいたのはちょっと辛かった。先週、イギリスには2週間しかいないって言ったもん……
3.帰国編
帰国の前日にヴィクトリア駅でPCR検査を受けました。
Express Test(Lateral Flow & PCR Travel Tests | COVID-19 Tests | ExpressTest)という会社のサービスです。
「Travel tests」から「PCR Fit to Fly」のうち、4時間後、当日、翌日午後10時のプランから選びます(私は当日夜に結果が出るやつ)。場所は、ヴィクトリア駅、パディントン駅などの主要駅や、ヒースロー空港、ガトウィック空港などが選べます。
大体1万円ちょっと。
帰国前日朝に検体採取→帰国に20時間ちょっとかかったので、実は結構ギリギリで、飛行機が2時間以上遅れたら帰国前72時間の制限が切れるところでした……
実は私が帰国する1日前に、日本の水際対策が緩められて「ワクチン3回接種済みの人はPCR要らない」という話になっていたのですが、「いやもし無症状陽性だったら飛行機乗るのはあんまりじゃない?」ということで受けてきました。
無事に陰性。結果はメールで届いて、PDFがダウンロードできます。
飛行場に行く前に、My SOSというアプリに、
①体調の問診
②ワクチン接種証明書
③PCR陰性証明書
をアップロードしました。すると、My SOSアプリの画面表示が赤色→青色になるので入国審査が楽できる感じです。
私は②にちょっと苦戦しました。
接種証明のアプリをダウンロードして、マイナンバーカードから情報取ってくると証明書がダウンロードできるんですが、私が1回目・2回目と3回目の間に引っ越しをしてまして。
最初は「3回目の接種が証明できるもの」をアップロードしろと書いてあったのでアップロードしたんですが、「1,2回目の接種が確認できない」と申請が却下されてしまって……「3回目って言ってたやん!!」となりました。
引っ越し前からマイナンバーカード持ってたので、無事に1,2回目の記録も引き出せました。
1~3回目の間に引っ越しした人は注意。あとマイナンバーカード持ってないと市役所いったりしないといけないかも。
③はExpress Testの結果PDFアップロードでいけました。
国によって発行される陰性証明が要件満たしてないとかあるそうなので、そこも注意。
飛行機に乗る前「最終到着地日本?PCR受けた?MY SOSアプリは?」ってめちゃくちゃチェックされました。
一応水際対策緩和されてたはずですが、受けててよかった……到着して入国できなかったら航空会社も大変なんでしょうね。
日本に着いたら到着ロビーから入国の間の通路に係員さんが何人かいて、そのうちの1人にMy SOSの青い画面見せると、青い紙を渡されました。
その紙を他の係員さんに見えるように持ったまま歩いていくと、するするーっと通路を抜けて無事入国。
My SOSない方は結構並んでて、何かしらのチェックをされてる感じだったので、やっぱり受けててよかった……その後、3日ほど自宅でのんびり過ごしましたが、体調の変化もなく、これで無事終了!
時差ぼけは少しあったかもしれないけど、疲れてたくさん寝てる間に治りました。
My SOSアプリから2日ほど「待機場所の登録をしてください」的な通知が来ました。
一応ワクチン接種済み、PCR検査済みで自宅待機は求められないはずだったんですが……まあ検査は出国前で、飛行機に長時間乗ってきてるし、支障なければ待機したほうがいいよね。
今は文字起こしサービスで起こしたインタビュー音声の細かい修正をしたり、論文を進めたりなんだりしています。
「あとで送るね☆」と言ってもらって、全然いただけない資料を再度お願いしたりしています。メールむつかしい。
現地調査は(留学も海外旅行もそうだけど)ほんとーに役に立つし、楽しいし、機会があればみんな行ってほしいんだけど、体調が第一なので、政府の基準を守りつつ、自分で判断して、予防に検査に準備に気を付けてね。