ロリエのプロジェクトが終了したという記事を明け方に読んだので書くことにした。
私はあまりこういうことを人に話すのに抵抗がない。
抵抗がある人は話さなくてよい。
けど、知りたい人に情報がいかないのはもったいないと思うので書く。
ピル飲むのよくわかんなくて怖い女の人とか、
生理よくわかんないけど聞く相手がいない男の人とかに読んでほしいと思う。
ただ、前提として、生理については個人差が大きく、これは私個人の体験で、自分のことやパートナーのことじゃないことを把握しておいてほしい。
【ピルを飲み始めた話】
ピルというのは、簡単に言うと、体内のホルモン量を調整する薬だ。
体内のホルモンを調整することで、生理の時期をコントロールしたり、時期や頻度を整えたり(頻繁に来る人や長引く人、途切れ途切れに来る人とか)、生理の辛さを軽減したり、避妊効果があったりする。
飲む理由は様々で、私は生理の辛さ軽減と避妊効果が目的で飲み始めた。
今年でたしか5年目になる。
最初のきっかけは緊急避妊薬を使う羽目になったこと。
これは何も悪い話じゃなくて、パートナーと合意の上でそういう行為をして、途中で外れて、念のために飲んだ。(恋人はきちんと婦人科に付き合ってくれたし、適切な対応をしてくれた)
そのあと、相手任せにせず、自分の意思で、自分の管理下で避妊ができるのは良いな、と思って飲み始めた。
それに、婦人科の先生に生理のことも含めて相談すると、「痛み止め飲んでるくらいなら、ピル飲んだ方がいいよ」という話をされた。それまで、自分では「生理の時痛み止めを飲むのは普通」だと思っていたからちょっとびっくりした。
割と女子は痛み止め持ち歩いている人多いし、「生理痛が」と言えば周りの人がくれたり、逆にあげたりすることもよくあった。
ピルが生理痛を軽減するということは知っていたけど、そういうのは、毎月倒れるくらい辛い人の話だと思ってたけど、違ったらしい。
(痛み、貧血、その他諸々の要因で倒れる、動けなくなる人もいる。私はたまたま違ったけど、半年に一回くらい、お腹が痛すぎて座っているのが辛いときがあった)
【私の生理とピル】
私の場合、生理痛は2日目3日目くらいに腹痛で痛み止めを飲むくらい。あとやたら眠い。
(生理っていうのは大体月に1回、1週間~10日ほど断続的に血が出る現象。その血は子宮の内側の膜がはがれたもので、はがれるのが割と痛い。血の量も、痛みも、期間も個人差が大きい)
量は座ってるだけで漏れるほどじゃないけど、時々塊が出たり、時々布団を汚すくらい。人と比べたことはないので、多いのか普通なのか少ないのかよくわかっていない。
ただ、中高生の頃より、だんだん量が増えて、痛いことも増えてきたのでやだなぁ、とは思っていた。
そこで、まずは先生オススメの低用量ピルから飲むことにした。
この「容量」っていうのは、薬に含まれるホルモンの量のこと。
目的に合わせて選ぶけど、普段から飲むのは中容量(これはほとんどないらしい)、低用量、超低用量のどれかだ。
私が最初に飲んだのはマーベロンという商品。これは保険適応外で、大体1月分3000円ちょっとくらい。1ヶ月のうち、3週間はピルを飲んで、1週間は偽薬を飲む。そんで、偽薬を飲んでる間に生理が来て、ピルに戻って2,3日で終わる。
マーベロンの良かったところは、生理の時期を調整できたところ。
病院の先生と相談しながら、ピルを飲む期間を2~3日伸ばしたり、2~3日早めに偽薬に移ることで、生理の開始時期を調節できた。
プールとか温泉とか、そういうイベントで悩まなくなったのは良かった。
ちなみに、受験とか、どうしても生理を被せたくない事情がある人は早めに婦人科で相談すれば期間限定でピル飲んで調整することもできるみたいよ。
悪かったのは、私の体質とイマイチ合わなかったこと。
飲み始めの2~3ヶ月は慢性的な吐き気がひどかった。
あと時折低血糖の症状で吐き始めたのも飲み始めてから。これは関連性あるのかわからないけど。
あと別に生理痛は少ししか変わらなかった。半年に1度の座ってられないくらいの痛みがなくなったくらい。相変わらず2か月に1回は痛み止め飲んでた。
●ヤーズフレックス
それでまあ、4年くらいこんなもんだと思って飲み続けてたんだけど、去年、超低用量のピルに切り替えた。
病院の先生と、生理痛も出血量もそれほど変わってないことを相談して、ヤーズフレックスというのに切り替えた。価格は保険適用で3000円弱。ゆーて600円くらいしか変わってない。
ヤーズフレックスの良かったところは、ピルを最大120日まで飲み続けられること。
途中で出血が3日続いたら休薬(ピルを飲まない)で、出血がなければ120日間は飲み続けておっけー。つまり、最大で、4ヶ月は生理を体験しなくて良い!
これは革命だった。
私の場合、大体100日前後で来ちゃうのだが、それでも3ヶ月ちょっとは生理を体験しなくて済む。痛くないし、血の処理はしなくていいし、生理用品を買う費用も激減している。来たらまあ多少痛い(2回に1回くらい痛み止めを飲む)けど。
あと、私の体質にあってるんだと思う。吐き気もなく切り替えられたし、低血糖で吐くことも減った。(まだ時々あるけど)
ヤーズフレックスの欠点は偽薬がないこと。自分で休薬期間を把握しなきゃいけない。飲んでる期間も把握しなきゃいけない。面倒。私は専用のアプリで管理している。
それから、生理の日の調整が難しいこと。多少の調整は効くけど、もう来ちゃったらしょうがない。イベントの日に当たらないように祈るしかない。
それから、超低用量なので、飲み忘れた場合のリスクが高く、避妊効果についても諸説ある。
もしこれから飲もうと思う人は、婦人科の先生と使用目的と自分の体調について相談して、合うピルを探すしかないと思う。
あと、血栓症のリスクも、よくよく話を聞いておくべき。
【PMSとピルについて】
私の場合、マーベロンでは何も変化なし。
ヤーズフレックスはそもそも生理自体が来ないので、痛みもなにもかも軽減されている。
ただ、PMSに関しては何も言えない。
(PMSは簡単に言えば生理前の1週間くらい、体調や精神状態が不安定になる症状)
生理前で思考が沈んでいるんだと思ってたけど、マーベロンでもヤーズフレックスでも何も変わらなかったので。
あっこれ私の精神状態の問題ですね!ってなった。
そういうのはピルで軽減しないので、諦めたほうがいい。
生理前だけ明らかに精神状態が悪化する人は何か変わるかもしれません。
【まとめ】
今回は私の体験談でしかありません。
生理の症状も、ピルを飲み始める理由も、本当に人それぞれです。
でも他の人に「生理の量どのくらい?」とか「ピル飲んでる?」とか聞きづらいので、一つの体験談として参考になればいいなーと思いました。
ただ、頼れるのは何も知らない他人のアドバイスや偏見の言葉じゃなくて、自分と婦人科のお医者さんだけだ!!
少しでもストレスが減るなら、婦人科の先生への相談を選択肢の一つとして持っておくのは良いことだと思う!