オーボエを、高校以来吹いてなかったオーボエを、また吹き始めました。
といっても7月頃からですが……
過去に吹奏楽部に関するトラウマについて書きました。
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それで、楽器に未練を持ちつつも、大学の吹奏楽団には入ることなく学部と修士を終えました。
転機があったのは昨年の12月頃。高校吹奏楽部同期の同窓会がありました。
成人式の時に一回行っていて、今回も誘われました。
最初は行く気がなかったのですが、同窓会主催の子から個別LINEをもらったので、参加することにしました。
みんなそれぞれ就職したり、院に進んでいたり。
自分の進路の話をしたり仕事や恋愛の話をしつつ、飲み会は和やかに進みました。
ある程度お酒も入って、それなりにテーブル移動が始まった頃、私は目の前の女の子たち(当時のコンマスと副部長)に、小さく切り出しました。
「あの頃さぁ、私めっちゃ寝てたやん?」
「ほんとにね!なんで寝るんやろうと思ってたわ!」
「正直なとこ、みんな眠くなかったの?」
これはほんとに聞きたかった。
当時の私は眠くなった時にお茶を飲む、目薬を差すといった対策もしていたのですが、それが頻繁になると「眠いんでしょう、眠くなるのがおかしい」と責められていたので。みんなは眠くならないのかと。
「いや、結構眠かったよね」
「合宿の時の夜のミーティングはまじでキツかった」
「あなたが目立つから、私たちは注目されてなかっただけ」
えー。私だけじゃなかったのかぁ。
そこで話を聞いていて気づきました。
私はたぶん、責められていたのがつらかったのではなく、皆に失望されたことが一番つらかったのだと。
でも、同窓会で話を聞いている限り、みんなあんまり覚えてません。
みんなあんまり気にしていません。
それだけで救われた感じがしました。
あ、楽器吹いてもいいかも、って思いました。
そこからまあお金の工面がつくまで待って、7月に中古のリグータ(メーカー名)を買いました。
吹奏楽関連のもの(チューナーとか譜面台とか)も全部捨ててたので、新しく買いました。
7月8月は自分で練習して、9月から市民吹奏楽団に入りました。
他のオーボエ奏者が休団中で一人ぼっちですが、大体のオーボエ奏者はソロを吹くために生きてるので、あんまり気にしていません。
楽器のリペアの方も、吹奏楽団の方も、とても優しく、ゆるく、楽器を吹く楽しいところだけを集めて楽器を続けています。
毎回合奏に出席する必要もないところとかも助かっています。
こういう道があったなら、もっと早く気づけばよかったなぁ、と思いつつ、新しい趣味が増えてとても嬉しい。
今度は長く続けていけたらいいな。